「えぴ」の木の雑貨


「えぴ」の木工部担当、イサムは宮崎県の山深い小さな村で生まれ育ちました。
山を1つこえた向こうにある小学校に通うのに、舗装すらされていない山道を、毎日1時間かけて歩いていきました。

両親は山を所有し、ほそぼそと林業を営んでいました。
幼い頃から両親と一緒に山に入り、山を駆け回って育ちました。
山は5人の兄弟の遊び場でした。
木の実が大好きなおやつでした。
松茸は味噌汁の具でした。
松茸があんなに高価なものなのだと、山を離れて初めて知りました。

そして、木を削る小刀が一番の友達でした。
時にはケガをしながら、山と、木と、仲良くなりました。

父が亡くなり、安価な輸入材で立ちゆかなくなった林業を継ぐ者もなく、日本のそこかしこの杉山のように、実家の山も荒廃していくのかと悲しい気持ちでいましたが、数年前から兄がほそぼそと山の手入れを始めてくれたと聞き、ホッとしました。

自分の手で直接杉山を守ることは出来なかったけれども、今こうして国産の杉材を利用した木工に携わることができています。 そして自分が国産の杉材を大切に使用していくことが、ふるさとの杉林を、日本の林業を、そして世界の森を守っていくことに繋がるのだと信じています。

そんなことを考えながら、暖かな温もりを感じる杉材の雑貨を、心を込めて皆さまへお届けしていきます。